ふつうは自分の体に誇りを持てるかどうかなんて考えないだろう。
トイレに行くたびに自分は女だとか思う人はめったにいないのだろう。
PRIDEといいつつほとんどのトランスは、トランスとしてありのままの体に誇りを持たない。
ありのままの体は紛れもなく、ホルモン療法も手術もしていない元々の体だ。
希望に沿った体を持ってようやく誇りに思い、無駄によく脱いで自撮りしては得意げにSNSにアップする。
私は情けない形の膨れた胸もヒョウタンみたいな腰も、少しも誇りに思わない。残酷だとすら思う。
それでも誇りを持てたなら幸せだから持ちたいとは思う。
誇りというと気高いので、まずは好きになりたい。